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世界から切断される恐怖を救う人たち

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大学生1、2年生の頃の話。

 

その頃僕は東京の大学に入学したものの、周りと溶け込めずずっと寮に引きこもっていた。

 

歓迎コンパでビールを一気飲みさせられる雰囲気に耐えられなくなって逃げるように帰ってしまったのだ。

 

それ以来誰とも話さなくなり、授業はしかたなくうけ、コンビニのバイトも半年くらいでやめた。

 

それからは地元の大学に編入するためにずっと部屋にこもって試験勉強していた。友達は一人もいなかった。深夜に八王子の周辺を散歩するのが好きだった。

 

日曜日の夜、深夜ラジオをずっと聞いていて、朝3時くらいになると、放送が終了して、1、2時間くらい何も聞こえない時間帯があったんだ。

 
放送終了時にかかる文化放送の、『キュッ、キュッキューQR、ランランラジオはQR文化放送文化放送JOQR〜』っていうサウンドがとても好きで、いっつも聞いていた。
 
 
その音楽が流れた後に訪れる完全なる静寂・孤独。一気に世界から断絶させられた感覚に陥った。
 
 
もともと友達なんかいなくて一人ではあったんだけど、ラジオからも切断されたら、完全に世界に自分一人しかいないんじゃないかって思わされるくらいの静寂だった。
 
 
その時に深夜こっそり外に出て、ひとりではないことを確かめていたのだ。
 
 
当時もインターネットはあったが、ダイヤルアップの時代でテレホーダイも使えなかったから、今ほど自由には使えない。そんな時代だったから、ラジオが自分にとっては友達だったのだ。地元にいた頃も、深夜帯は関東・関西のAMラジオの電波が届くので、高感度ラジオを家のあちこちに移動させてはわずかな電波を受信していた。
 
 
そんなラジオからも電波が届かなくなるその時間帯こそが、引きこもり達にとって本当の孤独を感じる時間帯だったのだ。
 
 
今はもうそんな時代ではないだろうが、そんな時代だからこそ、切断される恐怖を味わっておくこと、今はネットだろうから、そこからの切断を味わう場面というのを経験しておいたほうがいいように感じる。
 
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地方のラジオパーソナリティー達のインタビューを集めた本を読んだ。「ローカルラジオスター」という「ラジオ番組表」という雑誌を発行している「三才ブックス」が出版した本だ。
 
 
この本がとてもいい。ほとんどの人がバンドマン出身っていうのもなんか時代を感じる。80年代を生き抜いて来たって感じの。
 
 
自分を通して貫いて地方で戦っているラジオD Jたち。東京では使い捨てになるから東京ではなく地方で戦う。その姿勢に強く心を惹かれた、そしてその中であるDJが引きこもりの人のために朝の3時4時にラジオをやっていたっていうのを聞いて「これだ」って思った。孤独の世界に住む彼らに居場所を提供するのはラジオしかできないことである、生のラジオで3時4時に引きこもる彼らに問いかける、それこそが生で届けられるラジオの本当の使命なんだと感じた。
 
 
ラジオスターかっこいい、喋る人って憧れだわ、自分もラジオ、やってみたいなあ。
今なら個人でもやれるから、喋るだけならなんぼでも発信できる、やるかやらないか自分で決める時代なんだ。