宮田珠己さんの日本全国津々うりゃうりゃ
という本を借りて読んでいます。
面白い。何が面白いかって文体が面白い、表現がうまい、というか自分のセンスにはまってくるというか。
今のご時世、ライティングの力が広告収入やアフィリエイトの業績を左右するので、WEBライティングの教科書的な本がたくさん出ています。かくいう私も、エンパシーライティングという教材を購入し、文章は内容よりも構成で変わってくるんだ、寄り添いマップだエンパシーチャートだ、そういうことを勉強していて、今も勉強中なんですが、中身はなるほどその通りだとも思い、チャートも使わせてもらうケースもあるんです。
でもね、すこしね、違和感はあるんです。
コピーライティングとしてはたしかに、客のベネフィットをきちんと提示してやらなんやらかんやらを組み立てんといけないんですがね
別にわたしゃ何も売らんのです。
今のところは、特に、何も。
そこへきてこの宮田先生のご著書
読んでいて、素直に面白いんだ。
私が書きたいのは、商品を売るための文じゃなくてこんな文体なのだ。
ライティングの教科書にも書いていたが、はじめの文の目的は次の文を読ませること、次の文の目的はその次の文を読ませること、その次の文の目的は…と、こうなるわけですが
先生の文体には、なんの策略もなく素直に次を読みたくなる力(脱力感)があり、読みきりたくないと思わせる魅力がある。
そんな文章を書きたいなあと思っていた昔の自分を思い出してくれたんです。
昔から旅のエッセイがとても好きでした。
でもどうやったら旅で起きた1つ1つのことを文章にできるか、とわからないまま大人になったんです。
だから宮田先生の本を徹底的に分析するくらいに読み込んで写して血肉にしたいなと思いました。
これなんかも最高ですよ。
本に出てくるテレメンテイコさんってどんな編集者なのか、ぜひお顔を拝見してみたい。