じいさんとばあさんが施設に入った
長年住み慣れている家を離れた
その家の管理を母がすることになったのだが
母はもうそのいえを処分して自分は別の家に引っ越すことを考えている
この家、作りが中途半端に古くて
いわゆる古民家的なものならまだリノベとかしてカッコよくできそうなもんなんだけど
木造モルタルっていう寒くて暑くてどうしようもない家なんで
さっさと処分してしまうことにした
そのような作りの家だし、角地ではないし、家の前のみちもあんま良くないし
よくまあこんなところに家建てたねっていう感じで
風呂も地下にあって寒いしストーブ焚き続けてないと秒で凍りつく家なんですね
更地にしてしまった方がいい
この古い家の周りにはニュータウン構想が持ち上がっていて
一条工務店などの有名メーカーがこぞって土地を買い始めているのです
このあたりにはマンションやアパートは立っていない
すべて一戸建ての家、駅からはとおい、車をメインで使わねばならない
よくまあこんなところに家建てたわっていうかんじです
やはり更地にするしかないのか、この土地を有効活用して不労所得を、と思ったんだけど
大手不動産の方と、駐車場はどうか、コインランドリーはどうか、太陽光発電はどうか、と考えれるだけの案を話しても
そもそも駐車場なんてそこらへんに止めれるんだからいらないし
コインランドリー必要なのは洗濯機を置けないアパートの人がたくさんいる場所で、こんなところコインランドリー置いたって誰も使わないし、
太陽光発電するには狭すぎるし
ってことで、売るしかないんじゃないですかね、と言われる
まあ確かにそうだ、こんな家をリノベして住みたいとは思わない
新築そっくりさんで立替しようとおもっても骨組みが弱いからこの家を土台にしてリノベなんてできない。
何にもいいことなんてないんだよね、よくこんな家作ったよね、無駄金だよ全く
ここを更地にして何かお店でもつくろうかしら、って考えたりすると、路面店にはならない立地だからねえ
保育園でもと夢を膨らますが
今でこそニュータウン的に新築を増やしているけど
これがまた数十年たったら高齢者の街になる
戸建ての家ばかり経ってくると建てたはじめは活気があるように見えるけど
それ以降は新しい世代が入ってこなくなり、世代の循環が生まれないので
保育園を作っても長く経営できないだろう。
この街で新築に引っ越して住み始めた小さい子が
大人になってもこの街に住み続けたいという、そういう思いにはきっとならないだろう
みんな札幌に流出するだろう
更地にして売るしかないんだな
二束三文にしかならないけど、ニュータウン構想で少し地価が上昇している今が売り時とそう思った。
自分の店を持ちたい、そう思ってもじゃあ何を提供する？
あまり自分が提供できるものってない、ってことに気づくと爽快な絶望感にひたれる。
好きなこととで得意なこと、そういうものをしっかり自覚できてる人がうらやましい
カメラは好きだけど金にできるほどのめり込んでないし
動画も作ったり軽いプログラミングならできるけど人に自慢できるほどではないし
あらゆることをつまみ食いしてはつまみ食いのままにするからどれも大成しない
自分の才能なんてないし、自分の真上に真っ黒な雲を呼び寄せることくらいだ。
この土地を自由に使ってもいいぞと言われた時にやりたいことがあれば
じいちゃん、この土地で〇〇やりたいから譲ってくれといったらじいちゃんは喜んで
譲ってくれるだろう、でもそれがない。くやしい。
どうしたら自分のやりたい商売が見つかるのだろうか
サラリーマンとして生きていくのに限界を感じているんだからもうそろそろ独立しないといけない。
やっぱり資格を取るしかないのか、サラリーマンから逃げるために取りたくもない資格とってやりたくもないことをするのか？もうどうしようもない人生じゃないかそれって。
何が自分にとって一番幸せなことなんだ？
こんどコーチング受けてみよう。
人にコーチングできるのに自分のことを見つけられないのはいかがなものか・・・
土地ひとつどうするか考えるにしても自分のこれからを考えるいいきっかけになる。
今回は絶望しかなかったけどこれからきっと見つかる。
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