ちあきなおみの喝采
これこそが日本語の歌、日本歌謡の歌詞として最高峰である
決して好きとか愛してるって直接言わない
直接言わないがその歌詞の描写を一つ一つ味わうと
そこには歌詞以上のものがたりがひらけてくる
しかもだ、それはきっとひとりひとり違う物語なのだ
歌詞は同じ言葉なのだが感じ取る人それぞれで違うイメージ違う物語がその人の心に展開される
しかし、思い描くイメージはちがえども、通底するサムシングは一緒なのだ
恋していた死んだあの人を思いながらいまも自分の夢に向かって進んでいくっていう
それを直接言わないで物語で伝えていく
それが素晴らしいのである
今の歌にはそれがない
どの歌詞もつまらない
昔は歌詞がつまらないといってテクノやらダンスミュージックに傾倒していたが
いまは歌詞こそが日本であ理日本語はとても素晴らしいのだと言うことがわかってきて
昭和歌謡の音、ではなく歌詞に焦点を当てて読み解いていきたい