家の草むしりが楽しい。
こんな少しの庭だけど、ボウボウに伸びてくる草と格闘して、けれど除草剤なんて撒かずにひたすらむしっていく。
こんな単純なことが日々のストレスを和らげる。アーシングがどうたらこうたら、家のコンセントからアースをとってアースチェッカーをつないでやら何やら、なんてまどろっこしいことなどしなくてもいい。
ただ、土をいじればいいんだから。
でもまだ、田舎の大地に住む人にとって、自然は共存する対象とはならず、駆逐していく対象なんだろう。ややもすると我々が駆逐されてしまうから。
愛でる対象の風景としての自然と、日常の中に入り込んでくる邪魔者としての自然。同じものなのに、人間の見方一つでかわってくる。なんでもそうだよね、人の解釈でこの庭の雑草も、家族でむしっていたらいい思い出にもなるんだから。
こどもは虫をさわってほらほらわらじ虫だよと持ってきて母は背筋がゾーッとしながら褒める。そんな草むしりでもいい思い出になる。
それが楽しい。