Mー1を見ましたけれど、何にも面白くないっていうのが正直な感想。
どうしてだろう、自分のセンスが古くなったのか、サンドイッチマンの富澤師などお笑いの最前線の方達は「ハイレベル」と言ってますけど、本当にそうなのかな。
漫才の型を破っているっていう点について言えば、漫才以上のものを見せてくれてはいるが、そうなったらコントですからね。コント化している漫才っていう言い方がしっくりくるのではないでしょうか。
ですから、喋りだけの力で笑わすっていう、本当の漫才を見たいわけでありますが、
しかし
ダウンタウンの松本師はミルクボーイの漫才を「これぞ漫才」と言っていた。天才がそういうのだからきっと、そうなんだろうけど、果たして本当にそうなのだろうか。
なんか、違う気がするんだよなあ。笑いの感性が自分の中から消えてしまったのだろうか、それともテレビがつまらなくなってきているのだろうか。後者であると信じたい。
テレビは総じてつまらなくなってきている。毎年毎年同じことを繰り返して、何が楽しいんだろうか「偉大なるマンネリ」というのは昭和の時代にしまっておいたほうが良いと思う。もう、そんな時代じゃない、一人一人が好きなことを表現できる時代だ。「これが面白い!」なんていう共通の言語もなくなってきているのだ。
自分だけの価値観で生きる時代。他人と共存するっていうのは、他人と同じ価値観で生きるってことではなく、異なる価値観の人とも笑っていられるってことなんだけど、笑いに関しては価値観のズレで笑えなくなるから、すごく難しい時代に来ているのだとも思う。同じもの見て笑える人と笑えない人が瞬間で分断されてしまうことになるから。
ただね、笑いはその場にいる人間の中で醸成されるものだから、抽象的に価値観がどうだとか言っていても、その場の力が笑いを誘うこともできるのさ。結局テレビに毒されないで、いろんな人と直に話してその場の空気感を掴んで笑いを取りに行くっていうセンスが問われているのだ。大衆にウケるんでなくて、その場に合わせて笑いのツボがどこにあるのかを探す。その力が問われているのさ。
これを鍛えるには人にたくさんの人と出会いを繰り返していくより他ないのさ。それが笑いの力を鍛えるんだ。よし、また明日新しい人と出会おう。
お読みいただきありがとうございました。メリークリスマス。