相談に来た人がいました。
彼は専門学校生。進学校にいましたが公務員試験に落ちて仕方なく専門学校に行く。
その専門学校の専攻に医療事務があったのでそこに入学した。
卒業を控え、就職先を探すことになるが、医療事務で男性を採る病院など皆無。
その事実に気づくのがいま、なのだ。
こんな悲惨なことがあるのか、学校の方は入学する段階で、医療事務は大体女子が採用されるからやめたほうがいいとなぜ言わない。
言わないよねそりゃ。学校側は金さえ収めてくれればそいつが就職しようがしまいが関係無い。ちょっと学校の就職率って言う評判に響くけど、就職者の実人数なんていう真実は公表しないんだからほぼ関係無い。
っていうか、その男も気付けよって言いたい。
進学校から行く手前、少しでも箔がつくように小難しそうな学科に決めたんだろうか。
それでも自分を正当化しようと、医療事務が自分にとって一番いい仕事だと感じました、と、面接トレーニングで話す。
嘘だろう、と思う。
医療事務が天職だと思う奴がどこにいようか。
仕事やってみてまあまあ楽だし割に合わないってことはないかなあ、残業もないしそこそこ人間関係も悪くはないし、みたいな感じだからいい仕事かなあって思っちゃうだけで。
だから、自分には医療事務しかないんです！と言って聞かないような人には注意したほうがいい。絶対にそんなわけないから。
そういう人の心の底には自己肯定感の欠如というものが根強く残っているのだ。だから、医療事務なんていうものしか自分には出来ないんだとか思ってしまう。
いま現在医療事務をやられている方には大変申し訳ないが、どう考えても医療事務が自分の使命として生まれてきた人間なんていないんだ。
だから、志望動機などを考える際にも、医療事務しか考えられないんだという観点から話を進めるのは非常に危険であるということをお伝えしたい。
また、医療事務は基本的には女性の仕事だということも併せてお伝えしたい。男女差別はいけませんと言ったってこの事実、医療事務は女性の仕事だという厳然たる事実は変わらないものであります。
専門学校ってさ、声優になりたい人とか、医療事務で働きたいっていう人とか専門性を求めて入学するのだろうけど、専門学校にそんなこと求めてもダメだよ。あんなとこはただ金を巻き上げるだけのシステムで動いてるんだからね、きちんと考えて進学したほうがいいです。
商工会議所が運営している専門学校ならまだ未来はあるだろうけど、声優やアニメの専門学校なんて愚の骨頂だよ。
ようく、人生を考えて、生きていって欲しい。
