ラジオ深夜便でのヤマザキマリさんのインタビューがすごくおもしろかった
14歳でイタリアに一人旅をし17歳から11年間で絵画の留学をする
早くに父さんをなくされ母と子どもたちで生きてきたようで
破天荒なお母さんの方針?で
ちょっとイタリアに行ってきてといわれ
イタリアの知り合いに会いに行くヤマザキさん自身の破天荒さ
子供は母親が用意してくれたプールが広ければ広いほど
そこで泳ぐ範囲も広がってくると思うんですけど
そういうような母親だったんで
私も自由奔放に色々動き回れる性格になったんだと
思いますね
留学を11年しており詩人の彼氏と画家の自分という生産性のかけらもないけど
それでも生きていけるんだという自信
自分がいるところを区切って考えないってことですよね
私にしてみれば地球全体が自分の生息域
大気圏の下に入って呼吸できてれば
もうこれは一つが私がどこにいこうとなると構わない
別に関係ない
そこに行くといろんな地域や歴史的背景によって
人々の価値観や考え方宗教倫理観が変わってくる
それを知ることがやっぱり自分の生きる勇気になる
キューバにサトウキビの収穫のボランティアに行ったときにみた
15人家族のくらし、電気水道ライフラインが何もない、夜は真っ暗になるけど
月の光のほうが明るいと言ってギターやらボンゴやらを持ち出して
外で楽しそうに踊るその15人家族を見て
お金なんてなくても幸せに生きることはできる
バブル期に育ったヤマザキさん、日本では高級マンションに住む同世代の
高給取りを見てうらやむことも少しはあったが
比較したって何の得にもならない。
自分に対する理想とかね
絵画をやってきた限りはどこかで成功しなきゃいけないとか
個展を開いて凱旋帰国しなきゃいけないとか
全くそういうのはなくなったんですね
そしたら本当にもっといろんなものを自由に入ってくるようになって
規制されなくなって
自分に課す変な負担なくなった途端に
こんな自分っていっぱい吸収できるんだって
やっぱりね
比較を辞めるって言う事が
どれだけ人にとって気が楽になるかっていうことですよね
異文化に触れて、様々な価値観に触れて、には旅をすることに尽きる
しかし今は旅ができないヤマザキさん
知人からもらったジョーダンベルソンの5の基本的作品は
ヤマザキさんの想像力のリハビリに最高だったという
Jordan Belson - Samadhi (1967)
さっそく購入した。
ヤマザキマリさんのような人にあこがれるんだよなあ。
あこがれる自分をじっくり観察してみよう。