やりたいことをやるだけさ

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子供には自分とは違う人生を歩んでもらいたいなら今すぐ自分が変わらなければならないと思った本「ヴィオラ母さん」

テルマエロマエの作者ヤマザキマリさんのおかあさんの事を綴った伝記が

ヴィオラ母さん

とにかく破天荒

やることがすごい、戦後間もなくの人とは思えない価値観の人

バイタリティは

戦後間もなくの人たちのほうが我々なんかよりもはるかに逞しいに決まっているが、

その価値観というのは戦争の人たちから植え付けられた価値観に染まらず

自分本位で生きていくっていう精神的強さがほとばしっている。

 

こういう人を見聞きすると自分はほんとうにへなちょこな人間だなあと感じる。

音楽一筋に生きて家族もないがしろにしているとみられるような生き方、

それでも母のことを理解したヤマザキマリ本人のつよさっていうのもすごい、

この母にしてこの人ありという感じだ。

 

なんでこんなにも自分のことを中心に、

自分のすきを中心にして生きてこれたのか不思議でならない。

 

でも本書の後半で語られる家柄を見ると、

すごい家系の人らしいから、庶民とは違うのね、

まあそんなもんかとなんか残念に思う。

 

金持ちがきらいなんだな、おれは。

何もしなくても生きていけて音楽にばかり打ち込めるような環境にないし、

普通の人は。

 

こういう次元の違うひとの話を聞くとすんごく引け目を感じて、

自分にはとうていたどり着けない境地なんだと思うんだけど、

そういう人になりたいっていう思いがあるからそういう感情を覚えるんだよな。

 

ほんとはもっと破天荒にに行きたいんだけど、できない。普通の人はできないんだよ。

だって、そこまで打ち込めるくらい好きなものを発見してないから。

 

子供が人生をかけてまで打ち込めることを探し出せるようにするには

どうしたらいいものか

好きなことに打ち込んでいる大人の姿を見せてあげて

「あなたも好きなようにこの地球でとびまわっていいんだからね」

と背中で語ってあげられるようにならにゃあいけんということだ。

 

ありのままに生きていて満たされている人になりたい

等身大の自分以上のものになろうともせず

ひたすらに自分を満たしていく自分でありたい。

 

世界は広い、たくさんのものを見て、いろんな人と出会って、

本当に打ち込めるものに出会い、

逞しく育ってほしいという親の願いは、

完全に自分の願望と表裏一体であり、

そんなこと子供に願うくらいなら自分がまず満たされよ、ということなんだ。

 

子供がどう生きてくかっていうのは子供が決めることであって

こっちはどうにもできないことなんだからまず自分が変われよってことなんだ。

 

それを痛感した本であった。

 

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