私は都立大学出身ですのでとても感慨深いです。
なつかしいお知らせですね。
まあまあ偏差値も高いし東京いくってなるとハクがつくんじゃね?
っていう浅はかな考えで行った都立大。
おもえば何も知らない街に行くことを決めて、
受験のお知らせが届いたとき、
都立大学駅では降りないでください
というメモが同封されていて驚愕しました。
そして、八王子のホテルに泊まったっけ。
合格して、新歓コンパでビール飲まされるのが嫌で途中で帰ってから友達が誰一人いなくなって、ずっと一人で生活していた。
バイトもすぐにやめて、奨学金だけで生きていた、自由っちゃあ自由だが、ただの暇と自由って違うんだ。
何にも面白いことなんてなかった。
宮台真司という社会学者に出会い、社会学、経済学、法学、政治学、哲学、言語学、ありとあらゆる学問に精通しているこの知の巨人と対峙して、おのれの無力さを知り、畏敬の念を持ち、宮台に感染していきました。
ニクラスルーマンの社会システム理論という「大統一理論」がこの世にあるんだと思い、ルーマンの書籍を読むも何かいてんだかさっぱりわからずじまいだった。
宮台の論調のトーンは、「この世はすでに地獄であるから、このくそつまらない世の中はまったり生きていればいい」というものだったと解釈している(異議は受け付けません)。
サブカルにも詳しい宮台に本当にあこがれていた。あらゆる書籍を読んで宮台になろうとしたができなかった。
結局2年で中退し別の大学に移った。
この大学でとくにやりたいことなんてなかったからだ。
卒業し、何もやりたいことなんてない、適当に選んだ仕事で今もなお生きている。
20年余りたち、宮台の立ち位置はあまり変わっていない。
けれど、私の立ち位置は結構変わった。
世の中まあそこまで悲観するほどにつまらなくはないということだ。