コロナの鎮静化には行動変容が必要だと
我らが北大のジーニアス西浦先生がおっしゃっていましたが
この行動変容、かなり難しいです。
で、行動を変えるにはどうすればいいのかを解説したこの本。
最近買った本の中でいちばん分厚い本
なぜ人と組織は変われないのか、です
そういえば以前にも記事にしたような気がするのですが、改めてこの本の内容が、いまの時代に必要とされていることだと思い書きたいと思います。
でも、中身は自分で読んで考えることも大切でしょうから、中身を詳細に述べることは致しませんが、前回の記事を修正しつつ掲載。
この本は
人が変われないのはなぜか?という命題に
「免疫マップ」という物を提示して、
人が行動に移せない要因=阻害要因から
真にその組織、人が抱えている
恐怖や不安をあぶり出し
そして克服へと導く。
変化を嫌う免疫機能という人が持つ
「変わりたくない」という思いの裏にある
真の思いをあぶり出すのだ。
炙り出しかたも、問い詰めるのではなく、
あくまで本人に気づいてもらう、といったほうがいいか。
この「免疫マップ」その表自体はさして難しいものではない。
まず、改善目標を掲げる。
そして、それを阻害してる要因を出す。
その阻害要因が存在してる理由すなわち裏の目標というものに気づく。
そして、その裏の目標が生き延び続けられる土台=固定観念これを炙り出す。
その固定観念に気づく時というのが、内省を行うというアプローチなのであるが
コーチングなどでコーチと一緒に内省して気づくことができればそれはとても御の字で、本書の中ではその気づきと遭遇するのはかなり荒療治になっている。
本書の中では、その観念に気づく時、本人は病院送りになってるから。
そうにでもならない限り自分の中に巣食っている観念は破ることができないものなのです。
ですから、今のこの世の中
行動を自粛しましょう
なんていう言葉だけでは
人の行動を変容させるのは
非常に困難なことなのです。
ですが、それをやらなくてはならない。
言葉だけで人は変わるのか?
行動が変容するのか?
大いなるチャレンジです。
人が影響を受ける言葉は各人各様です。
ですから、手を替え品を替え、あらゆる言葉を使って人の心に働きかけるのです。
五感に働きかけることば、
近くの人に影響を与えられるならそれこそコーチング的な関わりと質問、臨場感を持ったイメージングを与えるようなことば。
ひびく言葉で人々の意識にアタックをかけて行かないとだめです。
ひたすら、外出自粛外出自粛なんて言葉を繰り返しても響かない。
そして、スモールステップの設定。
まず、行動変容としてできることは何か、
もっと小さなベイビーステップを提示すれば良いのではなかろうか。
この本を実際に適用しようとするときには、アナザーヒストリーというコーチングスクールで学べるコーチングと質問のテクニックを用いて大衆に内省を深めてもらうのが良いと思うのです。
でもいちばん効くのはやっぱり荒療治で、私も含め国民が本当にやばい状況に陥って、いよいよになって行動を変えないといけないなと思う、そのヤバさを目の当たりにするときなのでしょうけどね…